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慣れが招く爪トラブルの原因とファイリング・サンディングの見直し方

福岡アンドネイルのネイル勉強会

ネイリストとして経験を重ねるほど、技術は安定し、施術スピードも上がっていきます。けれど、その慣れこそが、気づかないうちに爪トラブルを招く原因になることがあります。特に多いのが、サイドからの亀裂や、爪が薄くなってしまうケースです。お客様からは見えにくい部分だからこそ、基本動作を見直すことがとても大切になります。

慣れが生む、見えない落とし穴

私たちは毎日、当たり前のようにお客様の爪に触れています。
ネイリストになりたての頃は、ひとつひとつの工程に神経を使い、慎重に施術していた方も多いと思います。

ところが、経験を重ね、年月が経つにつれて、施術は「考えてやるもの」から「身体が自然に動くもの」へと変わっていきます。
これは決して悪いことではありません。経験があるからこそ、スムーズに施術ができるようになるのです。

しかしその一方で、慣れは時として、爪トラブルの原因を見えにくくしてしまいます。
今日はその中でも、私たちネイリストが日常的に必ず行っている
ファイリング
サンディング
プッシュアップ
この3つの工程に焦点を当て、「ネイリストが起こす爪トラブルの要因」についてお話ししていきます。

無意識にやっているファイリングが、トラブルの始まりになる

まずはファイリングです。
ファイリングはネイル施術の中でも必ず行う基本動作であり、最も慣れが出やすい工程でもあります。

では、ファイリングによって起こる爪トラブルには、どのようなものがあるでしょうか。
代表的なものとして、
・サイドの亀裂
・二枚爪
この2つが挙げられます。

「なぜ起こるのか」を、ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。

サイドストレート、本当にできていますか

サイドの亀裂について考えるとき、必ず出てくるのが「サイドストレート」です。
多くのネイリストさんが、サイドストレートは意識して丁寧に行っていると思います。

では、そのサイドストレートを
「なぜその角度で削っているのか」
「どこを基準に真っ直ぐとしているのか」
ここまで認識して行えているでしょうか。

サイドストレートには、実はきちんとしたお約束があります。
そのお約束を守れていなければ、見た目は真っ直ぐに見えても、ほんのわずかに角度が傾いてしまうことがあります。

わずかな傾きが、亀裂のきっかけになる

この「ほんの少しの傾き」が、サイドの亀裂のきっかけになります。
肉眼ではほとんど分からないレベルでも、爪には確実に影響が出ています。

施術直後は問題がなく見えるため、そのままジェルを塗布し、お客様をお返ししてしまいます。
ジェルで覆われてしまうと、その小さな亀裂のきっかけは、ネイリスト側からは見えなくなります。

しかし、お客様の日常生活の中で、
爪の先端が軽く何かに当たる
ちょっとした衝撃を繰り返す
そうした積み重ねによって、亀裂は少しずつ大きくなっていきます。

そしてある日、
「サイドから割れました」
というトラブルとして表に出てくるのです。

サイドの亀裂を防ぐために、今できること

サイドから割れてしまう爪トラブルは、実はファイリングの癖が大きく関係しています。形を整えたつもりでも、サイドがほんの少し内側に入り込んでいたり、ストレートが甘くなっていると、その部分に力が集中します。

さらに、その上からジェルをのせてしまうと、表面はきれいに見えるため、違和感に気づきにくくなります。結果として、お客様の生活の中で少しの衝撃が加わっただけで、サイドから亀裂が入り、早期の浮きや欠けにつながってしまいます。

これは技術不足というより、慣れによる油断から起こることがほとんどです。毎日の施術の中で、サイドストレートを丁寧に確認する習慣があるかどうかが、大きな分かれ道になります。

サイドの亀裂を防ぐために、特別な技術が必要なわけではありません。
大切なのは、
「自分の角度を疑ってみること」
です。

次にファイリングをするとき、
「今の角度、本当に大丈夫かな」
「少し傾いていないかな」
そんな風に、一度自分の手元を見直してみてください。

慣れているからこそ、確認する。
これが、トラブルを未然に防ぐ第一歩になります。

二枚爪は、先端への圧が原因

次に、二枚爪についてです。
二枚爪になる原因は、ほぼ例外なく
「先端への圧のかけすぎ」
にあります。

ファイリングの際、無意識のうちに先端へ強い圧をかけてしまっていませんか。
爪はもともと、薄い層が何層にも重なってできています。

その層に対して、必要以上の圧をかけてしまうと、
三層がバラバラになる一歩手前
の状態を作ってしまいます。


施術直後は分からない、時間差トラブル

二枚爪も、施術直後にすぐ分かるわけではありません。
ジェルを塗り、見た目はきれいに仕上がっているため、問題がないように感じます。

しかし、お客様が日常生活を送る中で、
爪先に少しずつ負荷がかかる
その積み重ねによって、
「実はすでにできていた弱い部分」
が表に出てきます。

サイドの亀裂と同じように、
二枚爪も「きっかけ」は施術中に作られているケースが非常に多いのです。

次のファイリングで、少しだけ意識してほしいこと

もしこの話を聞いてくださっているなら、次のファイリングのときに、
「今、私はどのくらいの圧をかけているかな」
と、ほんの一瞬でいいので意識してみてください。

それだけで、爪への負担は大きく変わります。
技術は足りているのに、ほんの少しの圧や角度でトラブルが起きてしまうのは、とてももったいないことです。

福岡アンドネイルのネイル勉強会03

サンディングは、爪を薄くする最大の原因

次にサンディングについてお話しします。
爪が薄くなってしまう大きな原因、それがサンディングです。

サンディングは、ジェルネイルを行う上で欠かせない工程ですが、
力の加減を間違えると、爪に大きなダメージを与えてしまいます。

爪が薄くなる原因はサンディングの圧

もう一つ、ネイリストが悩みやすいのが爪が薄くなる問題です。この原因としてとても多いのが、サンディング時の圧です。

忙しい日が続くと、どうしても施術を急ぎたくなります。お客様を回さなければという意識が強くなり、無意識のうちにサンディングで力をかけすぎてしまうことがあります。特に、音が変わるほど強く当ててしまうと、必要以上に自爪を削ってしまいます。

その結果、繰り返し来店されるお客様ほど爪が薄くなり、ジェルの持ちが悪くなったり、しみやすくなったりします。これはサロンへの信頼にも関わる大きな問題です。

急ぎたい気持ちが、圧を強くする

サンディングで圧が強くなってしまう理由は、とてもシンプルです。
・早く終わらせたい
・次のお客様が待っている
・回転を上げなければいけない

こうした状況の中で、知らず知らずのうちに力が入ってしまいます。
特に忙しいサロンワークでは、
「急がなきゃ」
という気持ちが、手元にそのまま表れてしまいます。

爪は削りすぎると戻らない

爪は、一度薄くしてしまうと、すぐには元に戻りません。
薄くなった爪は、
・ジェルが浮きやすい
・痛みを感じやすい
・トラブルが起きやすい
といった悪循環を生みます。

サンディングは「削る」作業ではなく、
「必要なところだけを整える」
という意識を常に持つことが大切です。

ベテランこそ、基本を見直す

ここまでお話ししてきた内容は、決して新人ネイリストさんだけに向けたものではありません。
むしろ、
経験を積んできたネイリストさん
ベテランと呼ばれる立場の方
にこそ、改めて考えていただきたい内容です。

慣れは武器になりますが、同時に盲点にもなります。
当たり前にできていると思っている工程ほど、見直す価値があります。

爪トラブルを減らすことは、信頼を守ること

爪トラブルは、お客様の満足度に直結します。
そしてそれは、ネイリストとしての信頼にもつながります。

「なぜ割れたのか」
「なぜ薄くなったのか」
その原因を、自分自身の施術の中に見つけられるネイリストでありたいものです。

福岡アンドネイルのネイル勉強会02

今日からできる、小さな積み重ね

今日お話ししたことは、
特別な道具も
特別な技術も
必要ありません。

ただ、
角度を確認する
圧を感じる
急ぎすぎていないか立ち止まる

この小さな意識の積み重ねが、爪トラブルを減らし、
お客様の安心と信頼につながっていきます。

ネイリストとしての心得とは、
技術を磨き続けること
そして、基本を大切にし続けること

その両方を忘れない姿勢なのだと思います。

ネイリストになりたての方や技術に不安のある方へ、ジェルネイルのリフトを防ぐためのヒントをお話しします。

キューティクル周りのリフトを防ぐには

最近はマシンを使ったフィルイン技術が広まり、ジェルネイルが浮きにくくなってきていますが、まだマシンに慣れていないネイリストさんの場合、キューティクル側のリフトが起きやすいことがあります。これはルースキューティクルが残っていることが原因の一つですので、プレパレーションを丁寧に見直しましょう。

生活習慣とリフトの関係

もう一つ大事なのは、爪先にかかる圧力です。特に長い爪を好むお客様には、爪先ではなく指の腹を使うようお伝えすることで、キューティクル側の浮きを防ぎやすくなります。

保湿とアフターケアの重要性

また、キューティクル周りがリフトする原因として、施術後の乾燥も挙げられます。ジェルを塗った後はしっかりと保湿を促し、乾燥によるリフトを防ぎましょう。

福岡アンドネイルのネイル勉強会

お客様への説明と理解

最後に、こうした理屈を自分の中で理解しておくことで、お客様にも納得感のある説明ができるようになります。理論を理解し、丁寧に伝えることで、ネイリスト自身もお客様も、より美しいジェルネイルを楽しめると思います。

今一度見直したいファイリングとサンディングの基本

トラブルを防ぐために必要なのは、新しい技術を増やすことではありません。基本に立ち返ることです。

ファイリングでは、サイドは必ず正面と横から確認し、ストレートが保たれているかをチェックします。見た目だけで判断せず、角度を変えて見ることが大切です。

サンディングでは、削るという意識より、表面を整えるという感覚を持つことがポイントです。圧は最小限にし、力を入れなくても削れる状態を作ることを意識します。急いでいるときほど、手元は丁寧にする。この意識が、長く信頼されるネイリストにつながります。

爪トラブルを減らすことは、単にクレームを防ぐためではありません。

それは、お客様との信頼関係を長く続けていくための土台です。

ネイリストとして、スピードよりも丁寧さ回転率よりも爪の状態を大切にできる環境で働くことは、技術を守ることにもつながります。福岡で、そうした考え方を大切にしているサロンのひとつが、
福岡アンドネイルのネイリスト求人です。日々の施術を「作業」にせず、ネイリストとしての心得や基本を大切にしながら働ける環境づくりを重視しています。

ネイリストとしてこれからも長く続けていくために、
「どんな技術を磨きたいのか」
「どんな働き方をしたいのか」
を考えるきっかけとして、求人情報を見てみるのもひとつの選択肢です。

経験があるからこそ起こる落とし穴

私自身、長くネイルに携わる中で、慣れが一番怖いと感じています。新人の頃は、一つ一つの工程に神経を使っていたのに、経験を重ねると省略してしまう部分が増えていきます。

でも、爪はとても正直です。少しの癖や圧の違いが、数週間後にトラブルとして表れます。お客様を守るためにも、自分の技術を疑う視点を持ち続けることが、プロとしての成長だと思っています。

技術と働き方を大切にできる環境を選ぶことも大切

こうした丁寧な施術を続けるためには、ネイリスト自身が無理なく働ける環境も欠かせません。時間に追われすぎる職場では、どうしても施術が雑になりがちです。

福岡でネイリストとして働くなら、技術を大切にできる職場かどうかを見極めることが大切です。福岡 ネイリスト 求人を探している方には、働き方や教育環境までしっかり考えられた求人情報を確認してほしいと思います。

この記事を監修した人
ネイルサロン代表/JNEC1級ネイリスト /ジェル検定上級/(JNA)ネイルサロン衛生管理士/(JNA)ネイルサロン技術管理者 /アメリカ政府認定 カリフォルニア州 マニキュアリスト ライセンス取得
YUNO

監修:YUNO
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ネイリスト歴28年
サロン運営歴24年
ネイルスクール講師歴19年

ネイリスト協会正会員 番号(1-07636)
厚生労働省 認可サロン(第1017033号/指定番号103号)、
日本ネイリスト協会: 認定サロン(登録番号0723-001)を運営。

福岡市内でサロンを経営し、専門校の非常勤講師15年を務めています。現場経験を活かしてスタッフ育成・教育・業務委託契約・独立支援など、サロン運営全般を担当。採用情報や開業を考えるネイリストに向けて、実務経験と業界知識に基づいた情報を監修しています。

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