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教育者の心得とは|ネイリストの心が壊れやすい理由と教える立場の責任

福岡アンドネイルのネイルスクール

教育者の心得

ネイリストという「心が直結する仕事」を教えるということ

私は教えるという仕事をして、もうすぐ19年になります。
それでも、いまだに「初めての経験」は続いています。

教える仕事は、経験がない人から見ると簡単に見えるかもしれません。
知っていることを伝えればいい。できるように導けばいい。
でも、実際に現場に立つと、想定外の出来事が次々と起こります。

最近、強く思うようになりました。
教育者こそ、人間心理を最初に学ぶべきではないかと。


教育のプロと、職業を教える立場の違い

「教育者」と聞くと、多くの人はまず学校の先生を思い浮かべると思います。
国家試験をクリアした、まさに教育のプロ。

その次に思い浮かぶのが、何かを学ぶ仕事。
資格は国家資格ではないけれど、学んで自分の職業にしようとする人たちを支える立場。

私たちネイルスクールは、まさにその位置にいます。
いわゆる「ネイリストへの道」を教える立場です。

この仕事を経験した人なら分かると思いますが、
ネイリストという職業は、説明だけでは理解してもらえない部分がとても多い仕事です。


ネイリストは「仕事」と「自分の価値」が結びつきやすい

個人的に思うのは、
ネイリストは、仕事と自分の存在価値が直結しやすい職業だということです。

技術がうまくいかない
お客様に選ばれない
指名が増えない

こうした出来事が、そのまま
「自分はダメなんじゃないか」
という思考につながりやすい。

だからこそ、心が壊れやすい職業でもあります。
でも、外から見ると「華やか」「簡単そう」に見えてしまう。
このギャップを知らない人は、実はとても多いと思います。


子供の嘘と、大人の思い込み

この話をしていると、ある出来事を思い出します。
もう10年ほど前のことです。

ママ友から、こんな相談を受けました。
「子供が急に学校に行きたくないと言い出した」

無理に行かせようとすると、今まで見たことのないようなヒステリーを起こす。
理由を聞いても、何も言わない。

何度も問いただして、やっと出てきた言葉は
「先生が怖い」「ひどいことを言われた」。

母親は大きなショックを受け、学校に問い合わせました。
しかし学校側は「そんなことは言っていない」と否定。

母親は激怒していました。
子供の言うことを100%信じていたからです。

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子供は「本当の理由」を言えないことがある

私は話を聞きながら、ある違和感を覚えました。
要所要所で、説明が曖昧。
大切な部分を、はっきり言わない。そのことを母親に話すと怒りだす始末。100%先生を酷い人だと思い込んでいる。

そこで私は、自分の幼少期の話をしました。
転校したばかりの頃、仲間外れのようないじめにあった経験です。

学校に行きたくなくなり、母に訴えました。
でも、本当の理由は言えなかった。

代わりに、全く違う理由を言いました。
今思えば、嘘です。

いじめにあっていると母に伝えることへの抵抗感。
子供ながらのプライド。
その感覚は、今でもはっきり覚えています。


事実が明らかになるまで、時間がかかることもある

数日後、そのママ友から連絡がありました。
「子供が、本当のことを話してくれた」

学校で、いじめにあっていたそうです。
言えなかったから、嘘をついていた。

「ありがとう」と言われました。
最初は子供を疑うなんて考えもしなかった。
でも、話を聞いて「もしかしたら」と思えたそうです。

私はそのとき思いました。
こういう出来事は、学校では日常的に起きているのだろうな、と。

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ネイルスクールやサロンでも、同じ構造が起きる

ネイルスクールでも、内容は違っても、似た構造の出来事は起きます。
事実とは違う話が伝わる
一部だけが誇張される
感情が先に立ち、現実が歪む

サロン経営でも、スタッフとの間で同じようなことが起きた経験があります。

参考記事:ネイリストを辞めてしまう理由|挫折するとこうなる

人間心理は、本当に複雑です。
悪意があるとは限らない。
でも、受け取る側の心の状態で、事実は簡単に変わってしまう。


教育者が心理を知っていれば、折れずに立てる

だからこそ思います。
教育者が人間心理を理解していれば、必要以上に自分を責めずに済む。

毅然と対応することもできる。
落ち込まず、冷静に状況を見ることもできる。

ネイリストを育てるということは

技術だけでなく、心の揺れや未熟さと向き合うことでもあります。私は、思います。こんな経験が無ければ、こんな名誉が掛かったトラブルは、疑わないと思います。場合によっては教育者は潰されることも。私にも子供がいます。子供の言うことを信じるのは当然です。子供がSOSを出していれば、助ける行動に移るのは当然です。だから人間の持って生まれた心理と行動を、まわりが理解してあげれば、こんな苦労はしないと思います。教育者には仕事の上で、理解者は本当に必要です。

それを知っているだけで、
教育者は少し強くなれる。
そして、長く続けられる。

それが、19年教える仕事をしてきて、今あらためて感じている「教育者の心得」です。

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この小学生の子が本当のことを言えたという事実

は、とても大きな一歩です。

子供にとって「本当のことを話す」というのは、勇気だけでなく、自分の弱さや恥ずかしさ、プライドを一度手放す行為でもあります。幼いながらも、それができたということは、その子が一段階、大人に近づいた瞬間だったと思います。

人は、追い詰められたときほど事実よりも「守れる言葉」を選びます。それは嘘というより、防衛反応に近いものです。でも、時間が経ち、安心できる余白ができたとき、人は初めて本音に触れられる。

この子は「嘘をついた自分」「弱かった自分」「本当は苦しかった自分」それらを自分の中で認める経験をした。

これは、学校の勉強ではなかなか学べない、人間としてのとても大きな学びだと思います。

そして実は、この経験はネイリストにも、教育者にも、そのまま重なります。

技術ができないこと。うまくいかないこと。傷ついていることそれを正直に言えるようになるまでには、時間と、安心と、理解される経験が必要です。

本当のことが言えた人は、強くなれます。この小学生の子は、その入口に立った。
それだけで、十分すごいことだと思います。

教育者としてネイリストの心の仕組み

や現場で起こるリアルな出来事を丁寧に伝えていますが、実はこうした「心の揺れ」や「成長の実感」は、働く現場でも大きく影響します。ネイルサロンで働くとき、技術や知識だけでなく、人間関係や働き方の安心感がどれだけ日々のパフォーマンスに影響するかは計り知れません。

読者の中にはこれからネイリストとしてのキャリアを考えている方や、実際に職場選びで悩んでいる方も多いと思います。単に「条件が良さそう」「集客が多そう」という理由だけで選んでしまうと、数年後に自分の心と体をすり減らしてしまうこともあります。

だからこそ、福岡で働くネイリスト求人を探す際には、働き方の実態や教育体制、サポートの有無までしっかり確認することが大切です。具体的な求人情報としては、福岡アンドネイルが募集中のネイリスト求人ページもぜひチェックしてみてください。安心して働ける環境や、技術だけでなく心の支えになるような職場の雰囲気まで伝わる内容になっています。これからネイリストのなろうと思う方は、福岡アンドネイルのネイルスクールもやっております。個興味ある方はご連絡をお願い致します。

▶︎ 既にネイリストさんで働き方に興味ある方は福岡アンドネイルのネイリスト求人はこちらからご覧いただけます。

現場のリアルと、働く場所が与える影響を理解することで、あなたにとって最適なネイルサロン選びのヒントになるはずです。

この記事を監修した人
ネイルサロン代表/JNEC1級ネイリスト /ジェル検定上級/(JNA)ネイルサロン衛生管理士/(JNA)ネイルサロン技術管理者 /アメリカ政府認定 カリフォルニア州 マニキュアリスト ライセンス取得
YUNO

監修:田口裕子(通称 YUNO)
(株)アンドクリエーションズ:代表
ネイリスト協会正会員 番号(1-07636)
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ネイリスト歴28年
サロン運営歴24年
ネイルスクール講師歴19年

厚生労働省 認可サロン(第1017033号/指定番号103号)、
日本ネイリスト協会: 認定サロン(登録番号0723-001)を運営。

通称「YUNO先生」。福岡市内でサロンを経営し、専門校の非常勤講師15年を務めています。現場経験を活かしてスタッフ育成・教育・業務委託契約・独立支援など、サロン運営全般を担当。採用情報や開業を考えるネイリストに向けて、実務経験と業界知識に基づいた情報を監修しています。

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