P1 施術スピードを上げたいと思ったきっかけ
ネイリストとして働いていると、「もっとスムーズに施術できたらいいのに」と思う瞬間が必ずあります。私自身も、施術に時間がかかってしまい、お客様をお待たせしてしまった経験がありました。特に忙しい日や予約が立て込んでいると、時間配分が上手くいかず、焦りを感じることも。
福岡のネイルサロンで働き始めたばかりの頃は、技術に自信がないぶん、丁寧にやろうとするあまり、すべての工程が予定より長くなってしまっていたんです。でも、お客様はいつも優しく接してくださって、「ゆっくりでもいいよ」と声をかけてくださる方もいて、すごく救われていました。
ただ、ネイリストとしてずっと成長していきたいと思うなら、技術の向上と同時に、施術スピードも意識していく必要があると感じるようになりました。時間内で綺麗に仕上げることは、信頼にもつながりますし、お客様の貴重な時間を大切にするという意味でも、とても大切なことだと思います。
スピードを上げることは、ただ急ぐことではありません。丁寧さを損なわずに、どこを効率化できるかを見つけていくプロセスだと感じています。それに、施術時間が安定してくると、1日のスケジュールにもゆとりが生まれ、ワークライフバランスも整いやすくなります。
P2 どの工程で時間がかかっているのか、まずは見える化することから
施術スピードを上げたいと思ったとき、最初にやるべきなのは「自分の施術時間を客観的に把握すること」です。これは思っている以上に大事で、自分のクセや時間をかけすぎている工程に気づくきっかけにもなります。
私が初めてやったのは、1人のお客様の施術時間を細かく分けてメモに残すことでした。たとえば、ジェルオフに何分、ケアに何分、カラーに何分かかったのか。最初は正直、記録するのも面倒に感じましたが、2〜3人分のデータを見比べると傾向が見えてきたんです。
私の場合、思っていたよりもオフの工程に時間がかかっていました。たぶん、アセトンを浸す時間が短かったり、削りが甘くて何度も同じ場所を削っていたのが原因でした。それに気づいてからは、トップジェルの削り方を見直したり、ファイルの種類を変えたりして、オフだけで10分近く短縮できました。
ほかにも、お客様とのカウンセリングが長引いてしまうことが多かったので、質問の仕方を変えるようにしました。デザインを決める際も、迷いそうなお客様には「今の季節だと、こういうカラーが人気ですよ」と、選びやすい提案を先に出すようにしたら、時間のロスが減ったんです。
こういった小さな見直しの積み重ねが、スピードにも繋がりますし、結果的にお客様にとっても過ごしやすい時間になると思います。忙しい中でも落ち着いて働けるようになると、自分の気持ちにも余裕が生まれて、仕事にやりがいも感じられるようになってきました。
福岡のネイルサロンでも、多くのスタッフが同じような課題を感じていましたが、記録と見直しを取り入れることで施術の流れが整い、自由度のある働き方ができるようになったという声もありました。
P3 工程ごとに見直すスピードアップのポイント
施術時間を短縮するためには、「全体をただ早くやろう」とするのではなく、工程ごとに効率化できる部分を見つけていくことが大切です。ここでは、特に時間がかかりやすい工程に絞って、私自身や他のスタッフが実践してきた工夫をご紹介します。
カウンセリングは、選びやすさの提案がカギ
お客様との会話を大事にしながらも、長引きがちなカウンセリング。特にデザインを決める時間が読めないという声は多いです。そんなとき役立ったのが、「選びやすい形で提案すること」でした。
たとえば、好みを聞きながら3パターンほどの提案を絞って提示する。あらかじめ季節やトレンドに合わせたサンプルを並べておき、「この中から選ばれる方が多いです」と伝えるだけで、迷う時間がぐっと減ります。福岡アンドネイルでもこうした声かけを意識するようになってから、デザイン決定までの時間が短縮されました。
ジェルオフは浸す前の準備がすべて
オフに時間がかかってしまう場合、多くはアセトンの浸透が不十分なケースです。私も以前は、表面の削りが足りず、アセトンで柔らかくなるまで時間がかかっていました。
そこで、オフ前にトップジェルをしっかり削るように変更。ファイルも目の粗いものに変え、削る回数を減らしました。するとアセトンでの待機時間が短くなり、結果的にオフ全体の時間を5〜10分短縮できたんです。職場のほかのスタッフにも共有したところ、同じような効果があったと喜ばれました。
プレパレーションは流れの定着がポイント
プレパレーション(甘皮処理・サンディング・ダストオフなど)は、慣れないうちは手順が前後しがちで、時間もかかります。私自身、やることが多くて途中で手が止まることもありました。
効果があったのは、「プレパレーションの流れを体に覚えさせること」でした。いつも同じ順番・同じ道具で進めるようにし、道具もワゴンの中で固定位置を決めて、探す手間をなくしました。作業に集中できるようになると、ムダな動きが減り、自然と時間も短縮されていきました。
アートは完成形を明確にしてからスタート
アートに関しては、途中でやり直したり、迷ってしまうことが一番の時間ロスにつながります。そこで、施術に入る前に「完成イメージを明確にしておくこと」が大切だと感じました。
お客様と一緒に仕上がりイメージを具体的に共有し、必要ならチップで簡単な試作をしてから取りかかるようにしました。時間がかかりそうなアートは、最初に「少し時間がかかるデザインになりますが大丈夫ですか」と確認しておくと、お互いに安心して進められます。
このように、一つひとつの工程を見直していくことで、施術全体のリズムが整ってきます。焦らず、でも確実に進められるようになると、自分の仕事にも達成感が生まれ、やりがいを持って働けるようになりました。
施術にかかる平均時間とチェックポイント
relax‑job の統計によれば、以下のような工程目安があります︙
- カウンセリング:10分、
- ジェルオフ:30~40分、
- ケア&ベースづくり:20〜30分、
- カラー・アート:シンプルなら20分、複雑だと最大120分までかかるケースもあります、
P4 各工程ごとの時短テクニック
■ カウンセリングの同時進行&問答での絞り込み
- カウンセリング中でもできる工程(カルテ読みなど)は手を動かしながら進めましょう
- お客様の迷いを誘導質問で解消する:
「イベントは?」「こちらとこちらのデザイン、どちらがお好み?」など、選びやすい形に誘導することで決定時間を短縮
■ オフ工程の効率化
- トップ・カラー両方をしっかり削ってからアセトンに浸す。柔らかくすることで削りやすく、時間短縮につながります
- 粗めのファイル(例:80〜180グリッド)を併用し、削れる量を増やしましょう。ただし地爪ダメージへの配慮は必須
■ ネイルマシンの回転数と扱いに慣れる
- 回転数を低く抑えてしまうと効率が落ちます。適切な回転数に慣れ、マシンをスムーズに活用する練習を重ねましょう
■ プレパレーションとアートの段取り管理
- 各工程ごとに目標時間を設定(例:プレパレーション20分以内、アート10分以内)し、作業を逆算して進めることで不要な時間ロスを防ぎます
練習方法と学習工夫のポイント
✅ 毎日の練習と目標設定が効率アップの鍵
- ネイルチップや自爪、モデルさんを使って毎日一定時間練習することで、徐々にスピードと質が向上します。
- 練習に際しては、「2時間で仕上げる」「○工程○分以内」と明確な時間のゴールを設定しましょう。
✅ 先輩の施術を観察して学ぶ
- 時間配分が上手なスタッフの施術をよく観察し、手の角度や順序など技術を取り入れることで効率性が高まります。
✅ フィードバック分析と応用
- もらったアドバイスを、「あの工程にも応用できるか?」と広く応用する思考で練習すると上達が加速します。
道具・材料の見直しで効率アップ
- 消耗品(例:スポンジファイル)は効果が落ちる前に定期交換。5〜6人施術ごと、または最大20回程度で交換を推奨
- 使用する材料(ジェル・ファイル・アセトン)はプロ用品を中心に見直し、操作性が悪いものや揮発の激しい材料は避けましょう
モチベーション維持と職場文化の育成
- スピードを重視するサロンでは「施術スピードに定評ある人を観察する」「スピード型の人材を育てる」文化が成長に有効
- チーム内で技術共有・練習を自由にできる環境づくりも◎(例:空き時間の練習、スタッフネイル代無料制度など)
実践プラン(福岡アンドネイル向け)

| 施策 | 方法 |
|---|---|
| 観察・計測開始 | 各工程でかかる時間を記録し、改善点を可視化 |
| 練習スケジュール設定 | ネイルチップ・自爪・モデル練習を週数回、時間目標を設けて実施 |
| 道具交換ルール | 施術5人ごと/20回でスポンジファイルを交換 |
| 先輩施術の共有 | 朝礼や技術ミーティングで観察項目を共有 |
| アドバイス再活用 | フィードバックを各工程に展開し、相互応用の思考を促進 |
| 雰囲気作り | オープンに練習&フィードバックしやすい職場文化の醸成 |
P5 日々の練習で変わる、施術スピードと自信
施術スピードを上げるには、やっぱり日々の練習が一番の近道です。でも、ただ数をこなすだけでは思うように成果が出ないこともあります。大切なのは、「意識して取り組むこと」と「継続できる環境を整えること」だと私は感じています。
私自身、最初の頃は練習の仕方がよく分からず、とにかく時間のあるときにチップを塗るだけの毎日でした。でもある日、先輩から「今日は何分で仕上げるって決めてから練習してみたら?」とアドバイスをもらったんです。
それからは、ただ練習するのではなく、目標時間を決めてタイマーを使いながらやってみました。すると、自分のどこで時間がかかっているのかがはっきり見えてきて、苦手な部分にも自然と意識が向くようになりました。
たとえば、私はアートの筆を持ち替えるときに時間を取られていたので、並べる位置を変えてみたり、道具の持ち替えを少なくする順番に変えたりしました。そんな小さな改善でも、積み重ねると大きな変化になります。
福岡アンドネイルでは、営業時間外にスタッフ同士で練習し合うことも多くあります。モデルになってもらったり、実際の接客を意識した流れで練習することで、本番に近い感覚が身につくのも大きなメリットです。
さらに、ちょっとしたアイデア交換やアドバイスをもらえることで、新しい発見もたくさんあります。私は、「こうするともっと早くなるかも」と言ってもらえたことをきっかけに、手の動かし方を見直すようになりました。それが、今の私のスピードと仕上がりの安定にもつながっています。
施術スピードが安定してくると、1日のスケジュールにも余裕ができて、無理なく働けるようになります。それはワークライフバランスの向上にもつながり、長く続けられる働き方へと変わっていきました。
P6 使う道具や材料を見直して効率アップ
施術スピードを上げたいとき、手の動きや順序ばかりに意識が向きがちですが、実は「使っている道具や材料」そのものを見直すこともとても大切です。私も以前はあまり気にしていなかったのですが、あるとき道具を変えたことで作業効率が一気に上がり、驚いたことがあります。
一番効果を実感したのは、ファイルの交換タイミングを見直したときでした。長く使っていると削れが悪くなるのは分かっていましたが、「まだ使えるから」とついそのまま使ってしまっていたんです。でも、思いきって施術5人に1回のペースで新しいスポンジファイルに交換するようにしたら、削るスピードも正確さも全然違いました。
また、ジェルも見直しました。以前は扱いにくくてムラになりやすいジェルを使っていたのですが、粘度がちょうどよく、筆離れの良いジェルに変えただけで、塗布のスピードが自然と上がり、ストレスも軽減されました。お客様からも「最近ネイルがいつもより早かったのに綺麗」と言っていただけたときは、自分の選択が間違っていなかったと感じました。
福岡のサロンでは、プロ仕様の材料にこだわるサロンが多いですが、ただ高級なものを使えばいいというわけではありません。自分の技術や手の動きに合った道具や商材を見つけることが、働きやすさやスキルアップにもつながります。
さらに、ワゴンの中の配置を整えることも、施術スピードに大きく影響します。よく使う道具がすぐに手に取れるように配置を固定したり、使い終わった道具をすぐ戻せるように動線を整えるだけで、作業のリズムがスムーズになりました。
道具や材料は、サロンの働きやすい職場環境づくりにも関わってきます。スタッフみんなで使用感を共有しながら選んでいくことで、無駄なストレスを減らし、自由度のある働き方を支えることにもつながっていきます。

P7 スピードを育てる職場の空気とスタッフの関わり方
施術スピードを上げたいと感じたとき、1人で努力を重ねることももちろん大事ですが、実はそれ以上に「職場全体の空気」が大きく影響することがあります。私はこれを福岡アンドネイルで実感しました。
以前は、自分だけが焦って練習しているように感じて、ちょっと孤独な気持ちになることもありました。でも、ある日、先輩ネイリストが「時間ってどうやって短縮してる?」と気軽に話しかけてくれて、そこから自然とお互いのやり方をシェアするようになったんです。
そのときの何気ない会話がとてもありがたくて、「自分の課題は自分だけのものじゃないんだ」と気づけました。そこからは、技術だけじゃなくて、道具の置き方やお客様への声かけのコツまで、いろんな工夫を共有し合うようになりました。
福岡アンドネイルでは、スタッフ同士の関係がとてもフラットで、年齢や経験に関係なく「こうしたらもっと早くできるよ」というアドバイスを気軽に受け取れる環境があります。空き時間には一緒に練習をしたり、失敗談も笑って共有できるので、自然とスキルアップができる空気が育っています。
それは結果的に、お客様へのサービスにも良い影響を与えていると感じます。スタッフ全員が同じ方向を向いて「気持ちよく、丁寧に、だけどムダなく」を意識しているから、サロン全体の雰囲気が整い、通ってくださるお客様にもその安心感が伝わっているのだと思います。
職場の空気づくりは、働きやすい環境を整える上でも欠かせない要素です。誰か1人が頑張るのではなく、チームで支え合いながら成長できる場所なら、きっとネイリストとしてのやりがいもずっと続いていきます。
スピードアップというテーマのなかで、最終的にたどり着いたのは、「技術だけでなく、人との関わり方がすべてを変える」ということでした。ネイルの仕事は一人ひとりの技術が光る反面、チームの支えがあるからこそ、長く続けていけるのだと今は実感しています。

P7 施術スピードがもたらす可能性と、未来の自分へ
施術スピードを上げたいと思い始めたとき、私の頭の中には「もっと早く仕上げられるようにならなきゃ」という焦りが正直ありました。でも、練習を重ねたり、周りと支え合いながら工夫を続けていくなかで、その気持ちは少しずつ変わっていきました。
スピードは、ただ速さだけを求めるものではありません。流れが整っていること、無駄がないこと、そしてお客様にとっても自分にとっても心地よいリズムで進められること。そういう“質の高いスピード”があることに気づけたのは、自分にとって大きな学びでした。
その結果、1日に対応できるお客様の数が増えたり、空いた時間で休憩をとれるようになったりと、ワークライフバランスにも良い変化がありました。疲れすぎずに仕事を終えられる日が増えたことで、プライベートの時間も少しずつ大切にできるようになりました。
さらに、施術スピードが安定してきたことで、指名をいただく機会も増え、自信につながっていきました。お客様から「今日も早くて助かりました」「時間ぴったりでありがたい」と言っていただけるたびに、ネイリストとしての責任感とやりがいを強く感じるようになりました。
そして今、もっと先のキャリアを考えられるようになった自分がいます。たとえば、後輩への指導や、技術研修の企画、あるいは店長という立場でサロン全体を支える役割など。施術スピードを上げたことが、自分のキャリアアップのきっかけになるなんて、最初は想像もしていませんでした。
福岡という地域で、長くネイリストとして働きたいと願うなら、働きやすさはとても大切な条件です。そしてその働きやすさの土台には、施術スピードの安定があると私は思っています。自由度のある働き方を手に入れるためにも、技術と同じくらいスピードを見直すことは大切です。
これからネイリストとして歩む日々のなかで、壁にぶつかることもあると思います。でも、スピードというひとつのテーマに向き合った経験は、きっとどんな場面でも役に立ちます。
今の自分が未来の自分をつくっていく。その積み重ねを大切に、これからも一歩ずつ進んでいけたらと思います。

