悩み相談室成長記録特集

新人時代|練習・苦労・やりがいを語ります

ネイリストの仕事

P1|華やかに見えるけれど…ネイリストの新人時代は「修行」のような毎日

ネイリストという仕事にどんなイメージを持っていますか?

可愛いネイルを作る華やかな世界、好きなことを仕事にできる楽しそうな職業――
たしかに、それはネイルの魅力の一面。でも実際に現場に立ってみると、その裏には想像以上の努力と積み重ねがあることに気づかされます。

私がネイルの仕事を始めたのは、福岡市内にある人気サロン。博多駅からほど近く、芸能関係のお客様も通うようなハイレベルな環境でした。
その初日に言われたのが、「一人前になるまで最低でも2年はかかるよ」という先輩の言葉。正直、その時はあまり実感が湧かなかったのですが、すぐに現実を思い知らされることになります。

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毎日の練習は終電ギリギリまで

ジェルネイルやスカルプチュア、フットケアや甘皮処理など、すべての技術をバランスよく習得するには相当な時間が必要です。
特に新人の頃は、技術がまだ未熟な分、営業後の練習は“義務”のようなものでした。終電ギリギリまで残って、自分の爪や練習ハンドを相手にひたすら練習する日々。

それでも、技術が少しずつ自分のものになっていく感覚は確かなものでした。
「昨日よりも上手くできた」「先輩に褒められた」そんな小さな成功体験が、疲れた身体と心を支えてくれたんです。

P2|ネイルの仕事って意外と「体育会系」!? 肩・腰・目…新人時代の体はボロボロ!?

「ネイルの仕事って座ってできるし、体力的にはラクそう」と思っていた私。
でも実際にサロンワークが始まると、数日でその考えは甘かったと痛感しました。

まず、施術中の姿勢。
基本的に前かがみになったまま長時間じっとしているので、肩こりや腰痛は日常茶飯事。特に福岡のように回転率の高い繁忙サロンでは、次から次へとお客様が来店されるため、休憩のタイミングを見つけるのも一苦労です。

リクライニングチェアでのフット施術は、腰にかなりの負担がかかりますし、繊細なアートを描いていると、集中しすぎて目の疲れもピークに。
1日中まばたきを忘れるんじゃないかと思うほど、目を酷使する日も少なくありません。

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「集中しすぎて口があいてた」あるある話

集中して作業していると、口が開いてしまうのもあるある(笑)。
マスクの下でよだれが垂れそうになったこと、あなたにもきっといつかあるはずです。

身体への負担は確かに大きいけれど、それでもやりがいがあるから続けられる。
自分の手で作ったネイルが、お客様に「可愛い!」と喜んでもらえる瞬間。その笑顔を見るたびに、「この仕事、やっててよかった」と思えるんです。

P3|自分の爪が犠牲になる?練習に明け暮れた日々とその先に見えたもの

ネイリストとして最初にぶつかるのが、「自分の爪、もう限界かも…」という現実です。

練習あるのみの新人時代。モデルがいなければ自分の手が相手になります。マシーンオフの感覚を掴むため、アートの練習をするため、何度もジェルをつけては削っての繰り返し。
その結果、自爪はどんどん薄くなって、ペラペラになっていきました。

ハンド君ではわからない“リアル”を体得するために

練習用のハンド君(マネキンのような手のモデル)では、実際の感覚は掴みにくいんです。
摩擦熱がどのくらいか、削りすぎていないか、痛くないか――。それを本当に理解するには、生身の指じゃないとわからない。

福岡のサロン時代、自分の爪に10回以上練習したデザインもあります。でも、不思議なことに、「こんなデザインやってみたい」と思ったときに自分の爪で試せるのは、ちょっとした楽しみでもありました。

かわいいネイルを自分の指に施せたとき、練習だとしても気分は上がります。
「自分の爪がキャンバスになる」ことの楽しさが、しんどい練習を少しだけポジティブな時間に変えてくれるんです。

P4|“時間との戦い”に心が折れそうになる日々も…それでも一歩ずつ前へ

技術がまだ安定しないうちから、お客様の予約はびっしり。新人ネイリストにとって、一番の壁が「施術時間との戦い」です。

福岡・博多エリアの人気サロンともなると、次の予約までに仕上げるプレッシャーは相当なもの。時間内に終わらせようと焦る気持ちと、丁寧に仕上げたいという思いの狭間で、毎回の施術が試練でした。

遅れてくるお客様、伸びていく時間、押していく予約…

予定通りにすべてが進むわけではありません。お客様が数分遅れて到着しただけでも、その後のスケジュールがどんどんずれていきます。

施術中は何度も時計を確認しながら、「間に合うかな…」「次の予約に迷惑かけちゃうかも」と心の中は焦りだらけ。
その焦りが手元に出てしまい、仕上げのジェルにホコリが混入してやり直し――なんてことも何度も経験しました。

でも、そんな“うまくいかない経験”こそが、のちの成長につながります。

何人ものお客様を担当しながら、「どこで時間を使いすぎたのか」「どの工程はもっとスムーズにできたか」をひとつずつ振り返ることで、少しずつ時間配分の感覚が養われていきました。
今思えば、あの頃の失敗も全部、自分の武器になっているんだなと思えます。

P5|施術しながら会話もフル回転!右脳と左脳が大渋滞な日々

ネイリストの仕事は「黙々と作業する職人」だけではありません。
お客様とのコミュニケーションも大切な業務の一つです。むしろ、福岡のような常連客の多い地域サロンでは、「会話の心地よさ」がリピートにつながる大事なポイントでもあります。

ただ、新人時代はとにかくこの“同時進行”が本当に難しい。

施術の手を動かしながら、お客様の髪型の変化に気づいて「髪、切られました?似合いますね!」なんて声をかけつつも、
頭の中では「この次、ストーンの配置どうするんだっけ?」「このカラー、ちゃんとムラなく塗れてるかな?」と焦りまくり。

会話しながら設計図を描くような感覚

「お爪の長さどうされますか?」と聞きながら、
→ 爪の形の確認
→ 甘皮処理
→ 亀裂がないかチェック
→ 補強が必要ならどの工程で入れるか…

と、会話の裏で同時に“次の手順”を脳内で組み立てています。

デザインの途中で「このやり方、知らないかも…」と頭が真っ白になりそうになることも。
それでもお客様との会話は止めずに、笑顔で対応しながら、手元では必死にリカバリーしていく。そんなバタバタの毎日でした。

でも、不思議なことに、これも“数をこなす”ことで自然と慣れてくるんです。
たくさんのお客様と接するうちに、会話を楽しみながらも頭の中で設計図を描く“脳の使い方”が身についてくるようになります。

今では、「今日はどんなネイルにされたいですか?」という一言から、仕上がりのイメージまで一気に組み立てられるようになりました。

P6|新人時代の苦労は、すべて「自信」と「技術」に変わる

ここまで読んでくださったあなたには、もう伝わっているかもしれません。
ネイリストの新人時代は決して楽な道ではありません。練習で自爪はボロボロ、体はバキバキ、気持ちも折れそうになる――それでも、毎日を必死に乗り越えるなかで、自分が変わっていくのを確かに感じられる仕事です。

福岡で働き始めたばかりの頃、私も何度も心が折れそうになりました。
でも今では、あの時の悔しさや焦り、失敗の数々が全部「経験値」になって、自分の中にしっかりと根付いています。

練習して、失敗して、また練習して。
少しずつ時間内に施術できるようになり、お客様との会話も自然に楽しめるようになってくる。
その積み重ねの中で、技術も自信も、確実にあなたのものになっていきます。

ネイリストは「自分自身の手」で未来を切り開ける仕事

ネイルの仕事は、ただ技術を磨くだけではありません。
「自分らしさ」を表現できる仕事であり、誰かの“気持ち”に寄り添える仕事でもあります。

福岡・博多エリアでネイリストを目指す方へ――
私のようにたくさんの壁にぶつかることもあるかもしれません。でもそのひとつひとつが、必ずあなたの力になります。

もし今、挫けそうな気持ちを抱えているなら、このブログがほんの少しでも支えになれたら嬉しいです。

ネイリストの仕事

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この記事を監修した人
ネイルサロン代表/JNEC1級ネイリスト /ジェル検定上級/(JNA)ネイルサロン衛生管理士/(JNA)ネイルサロン技術管理者 /アメリカ政府認定 カリフォルニア州 マニキュアリスト ライセンス取得
YUNO

監修:YUNO
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ネイリスト歴28年
サロン運営歴24年
ネイルスクール講師歴19年

ネイリスト協会正会員 番号(1-07636)
厚生労働省 認可サロン(第1017033号/指定番号103号)、
日本ネイリスト協会: 認定サロン(登録番号0723-001)を運営。

福岡市内でサロンを経営し、専門校の非常勤講師15年を務めています。現場経験を活かしてスタッフ育成・教育・業務委託契約・独立支援など、サロン運営全般を担当。採用情報や開業を考えるネイリストに向けて、実務経験と業界知識に基づいた情報を監修しています。

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