悩み相談室成長記録経験談集

安売りに慣れると、未来が縮む?価値で選ばれる働き方

ネイリストの仕事

P1|たくさん施術してるのに、なぜか自信が持てない。その理由は…

ネイリストとして働きはじめて1〜2年。毎日忙しくて、たくさんのお客様を担当してきたはずなのに、なぜか自信が持てない。そんなふうに感じたことはありませんか?

一見すると「経験豊富で、場数もこなしてきた」と思えるのに、技術にも接客にもどこか不安が残る。独立を考えても、「今の自分で大丈夫なのかな」と思ってしまう。

実はその背景には、ネイル業界に根強く残る「安売り前提の働き方」が大きく影響しています。福岡をはじめ、都市部のネイルサロンでは今もホットペッパーなどのクーポン集客が主流で、多くのサロンが低価格での集客に頼っています。

一見、メリットがありそうなそのやり方。でも、実はネイリストとして大切な学びや成長のチャンスを、知らず知らずのうちに奪ってしまっているかもしれません。

P2|練習台ばかりの毎日では、本当の成長にはつながらない

クーポン集客が中心のサロンで働いていると、毎日が慌ただしく、次から次へと予約をこなすような感覚になりがちです。特に経験が浅いうちは「数をこなせているから成長できているはず」と思いたくなります。でも、その場数が本当にネイリストとしてのスキルアップにつながっているのか、一度立ち止まって考えてみることも大切です。

現場でよく聞くのは、お客様が価格だけを見て来店し、ネイルそのものにあまり関心がなかったり、リピートにつながらなかったりするケース。どんなに丁寧に施術しても、次回の予約につながらないことが続くと、自分の仕事に対するやりがいや達成感が感じにくくなってしまいます。

また、時間に追われることで本来大切にしたい接客や提案の機会がどんどん削られていきます。じっくりカウンセリングしたり、ライフスタイルに合わせたデザインを提案したり、そんなネイリストとしての醍醐味を感じる瞬間が少なくなると、仕事そのものがただの作業に思えてしまうこともあります。

福岡でサロンを経営していると、実際にこうした働き方に疲れて転職を希望するネイリストさんと出会うことがあります。最初は「自由に働けそう」と思って選んだ職場だったはずなのに、ふたを開けてみると自由どころか、自分らしい施術ができる時間も気持ちのゆとりもない。そんな環境では、スキルアップはもちろん、キャリアアップのビジョンすら描けなくなってしまいます。

本当の意味で働きやすい職場とは、ただ人数をこなすだけではなく、ネイリスト自身が自分のペースで向き合える環境があること。お客様との関係性を深めながら、自分の仕事に責任とやりがいを感じられること。そして、そこに長く働ける理由があること。

安売りで場数をこなす日々の中で、見失ってしまいがちなこの視点。大切なキャリアの途中で遠回りをしないためにも、一人ひとりがどんな職場環境で働くかを真剣に考える時代に入っているのだと思います。

P3|独立したのに続かない。その原因は、働き方のクセかもしれない

ネイリストとしてある程度の経験を積むと、将来的には自分のサロンを持ちたいと考える人も少なくありません。好きな空間で、好きなお客様と、好きな時間に働けたらどれだけ幸せだろうと、日々の忙しさのなかで夢を描く方も多いと思います。

ただ、現実には開業して半年〜1年で閉店してしまうケースも珍しくありません。それは経営の知識不足だけが理由ではなく、働き方そのものに染みついたある習慣が影響していることもあります。

例えば、クーポンを使って価格でお客様を集めるやり方に慣れすぎていると、自分の技術に対して正当な価格をつけることに迷いが出てしまいます。独立しても「少しでも安くしないと来てもらえないかも」と不安になり、つい最初から値下げしてしまう。そして気づけば、利益の出ない価格で自分をすり減らす日々に逆戻りしてしまいます。

さらに、現役時代にこなすだけの施術を続けてきた人は、いざ独立した時に戸惑うことが増えます。時間に追われず自由に接客できるはずなのに、お客様の要望にしっかり向き合う習慣がない。デザイン提案も、カウンセリングも、自信が持てない。結果として、信頼関係が築けず、リピートが取れないまま集客に追われる毎日になってしまうのです。

福岡でも、開業支援をした経験から思うのは、「独立に必要なのは集客スキルや経営ノウハウ以前に、お客様とちゃんと向き合う力だ」ということ。これは、どのサロンで、どんな働き方をしてきたかによって大きく差が出ます。

毎日の施術が、ただの消化作業になっていなかったか。お客様のライフスタイルに寄り添う提案ができていたか。信頼関係を築いてきたか。これらは独立後の強みになる一方で、浅くなってしまっていた場合は大きなリスクにもなります。

P4|安売りではなく価値で選ばれるネイリストに

どれだけ経験を積んでも、クーポンで集まるお客様ばかりを相手にしていると、自分の技術や接客に価値があるのかどうか、分からなくなってしまうことがあります。それはきっと、自分を選んで来てくれたわけではないからです。

本来ネイルの仕事は、デザインだけでなく、お客様一人ひとりの暮らしや好みに寄り添いながら、その人らしさを引き出すこと。その積み重ねの中で信頼関係が育ち、指名やリピートにつながっていきます。そこには「この人に任せたい」「この空間が好き」「話していて落ち着く」といった目には見えない価値がちゃんと存在しています。

価値で選ばれるようになるためには、まずは自分自身がその価値を信じること。そして、安売りに頼らずにじっくり向き合える職場を選ぶことが、なによりも大切です。

福岡アンドネイルでは、ネイリストの自由度を尊重しつつ、長く働ける環境を整えることを大切にしています。無理な時間設定や価格設定はせず、一人ひとりのお客様とゆっくり向き合える時間があります。その中で、自分の強みや個性を見つけていくことができる。そんな職場環境だからこそ、ただこなすだけではないやりがいのある仕事を実感できるのだと思います。

技術を学ぶことも大事。でも、それ以上に大切なのは「どう働くか」。スキルアップもキャリアアップも、その土台となるのは、自分が自分らしく働ける場所です。

ネイリストの仕事

P5|キャリアを守るために、今の選択が未来を変える

ネイリストという仕事は、技術職でありながら感性や人柄がそのまま表れる、とても個性的な職業です。だからこそ、「どんな環境で働くか」「誰と働くか」「どういう価値観でお客様と向き合うか」が、その人のキャリアを大きく左右していきます。

短期間でたくさんのお客様をこなすことよりも、一人のお客様と丁寧に向き合える環境。スピードや価格競争から少し離れて、自分らしく成長できる職場。それが、ネイリストとして長く働き続けるために必要な土台だと、私たちは感じています。

福岡アンドネイルでは、ネイリストが自分の技術と人柄に自信を持ち、無理なく仕事を続けられるよう、職場環境を整えてきました。自由度の高い働き方や、ワークライフバランスへの配慮はもちろん、将来独立を目指す人にとっても必要な学びが、日々の中に詰まっています。

目の前のお客様と真剣に向き合う経験。信頼を積み重ねる時間。そのすべてが、ネイリストとしての価値をつくり、やがて自分自身のキャリアを守ってくれる。

今の働き方がこの先の未来にどうつながっていくのか。もし少しでも迷いや違和感があるなら、その感覚を大切にしてほしいと思います。自分を安売りせず、誇りを持って続けられる仕事に出会えるように。

この記事を監修した人
ネイルサロン代表/JNEC1級ネイリスト /ジェル検定上級/(JNA)ネイルサロン衛生管理士/(JNA)ネイルサロン技術管理者 /アメリカ政府認定 カリフォルニア州 マニキュアリスト ライセンス取得
YUNO

監修:田口裕子(通称 YUNO)
(株)アンドクリエーションズ:代表
ネイリスト協会正会員 番号(1-07636)
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ネイリスト歴28年
サロン運営歴24年
ネイルスクール講師歴19年

厚生労働省 認可サロン(第1017033号/指定番号103号)、
日本ネイリスト協会: 認定サロン(登録番号0723-001)を運営。

通称「YUNO先生」。福岡市内でサロンを経営し、専門校の非常勤講師15年を務めています。現場経験を活かしてスタッフ育成・教育・業務委託契約・独立支援など、サロン運営全般を担当。採用情報や開業を考えるネイリストに向けて、実務経験と業界知識に基づいた情報を監修しています。

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