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ネイリストのSNSあるある。無言のストーリー閲覧に隠された“感情”

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SNSに映る“見えない関係”|元同僚ネイリストとの微妙な距離感

ネイルサロン業界では、同じサロンで働いたスタッフが独立したり、別のサロンに移ったりすることは珍しくありません。福岡でも、独立を目指すネイリストが多く、同業者が地域内に点在する環境はごく自然な風景です。

そんな中で気になってくるのが、SNSを通じた“見えない関係”。特に、「いいねは一切ないのに、ストーリーだけは毎回見てくる」という元同僚の行動に、なんとも言えない気持ちを抱いたことはありませんか?

表面的には関わりがなくなっていても、通知欄に名前が出るたびに、「なんで見てるの?」「どういうつもりなんだろう…」と考えてしまう。それは決してあなただけではありません。ネイリストという“見られる仕事”だからこそ、余計に気になるのです。

参考記事:ネイリストの仕事は楽しい?それともつらい?“向いている人”の特徴

P2|いいねはしないのに、なぜ見てくるの?

SNS上で「いいね」を押すことは、ある意味で“その人の存在や投稿内容を肯定するサイン”になります。だからこそ、元同僚がそのリアクションを避けながらもストーリーを見続けている場合、そこにはいくつかの複雑な感情が隠れていることが多いのです。

まず考えられるのは、「気になっているけれど、関わるつもりはない」というスタンス。特に福岡のように地域密着型のネイル業界では、顔見知りのネイリスト同士が同じ商圏にいることも珍しくありません。そんな中で、元同僚の動向が気になるのは自然なこと。でも、「いいね」を押してしまうと、自分が気にしていることが伝わってしまいそうで、それが気恥ずかしい。だから“見るだけ”にとどめておく。これは、いわば静かな観察です。

あるいは、SNSで「いいね」を押すという行為自体に慎重なタイプなのかもしれません。特定の人にだけリアクションすることを避けることで、無意識に距離感を保とうとしている。そんな人にとって、ストーリーを“ただ見るだけ”というのは、バレても重くならないちょうどいいラインなのです。


P3|ネイル業界特有の“ライバル意識”が影に潜む

ネイルや美容の世界では、技術やデザインセンスがダイレクトにSNS上で可視化されます。どんなアートを作っているか、どれだけ予約が埋まっているか、フォロワー数やお客様のリアクションなど、すべてが一目瞭然。言い換えれば、「他人と自分を比べやすい世界」でもあるのです。

特に、かつて一緒に働いていた同僚が今では“同じ土俵に立つ存在”になっていた場合、その相手がどんな活動をしているのか、気にならない方が難しいでしょう。福岡のようなエリアでは、サロン数も多く、競合が隣接していることも少なくありません。元スタッフとはいえ、現在は“別の道でがんばるネイリスト”という、いわばライバル関係。その相手のストーリーを毎回チェックするのは、「今、どんな活動をしてる?」「どんなデザインがウケてる?」といった業界内チェックの一環とも言えます。

そして、“いいね”を押さないのは、ある種のライバル心やプライドの表れ。心のどこかで「認めたくない」「相手に一歩リードされたと思われたくない」という気持ちがある場合、リアクションを避けることで自分の感情を守ろうとするのです。

参考記事:転職は成長に繋がるかも?でも怖くて一歩を踏み出せない


P4|“見られてる”ということは、認識されている証拠

少し視点を変えてみましょう。いいねやコメントがないと、「興味を持たれていないのかな」と感じてしまうかもしれませんが、ストーリーを見ているという事実は、“あなたが存在として認識されている”という証でもあります。

特に、今のあなたが発信しているネイルデザインや日々の活動に対して、何らかの感情が動いているからこそ、わざわざチェックされているのです。それは羨望かもしれないし、尊敬かもしれないし、単なる好奇心かもしれません。でも、「完全に無関心な相手」は、そもそも見にすら来ないのです。

「毎回見てくるくせに、リアクションはゼロ」というのは、一見“冷たさ”にも感じますが、実は「言葉にできない気持ち」を抱えている証かもしれません。

P5|“見られている”ことを前向きに受け止める力

元同僚からの無言の視線に、なんとなくザワついてしまうこともあるかもしれません。
でも、ネイル・ネイリストという職業は、そもそも「見られる仕事」です。デザインセンス、センスの発信力、そして人柄までもが、お客様や周囲の目に触れます。

つまり、見られているということ自体が、すでに一つの評価。
どんな形であれ、誰かがあなたの存在を気にしているということは、あなたの発信に価値があるということなんです。

SNSでの「いいね」やリアクションがなくても、静かに注目されているというのは、
言葉よりもずっと深いメッセージかもしれません。


P6|ライバル意識さえ、前進のエネルギーに変える

ときには、その視線が“応援”ではなく“競争心”からのものだとしても、それはネイリストとして一歩を踏み出した証拠。

ライバルの存在は、悔しさや焦りを生むかもしれませんが、同時に自分を磨く原動力にもなります。
福岡で活躍するネイリストの多くが、日々さまざまな刺激の中で成長しています。それは、ライバルの存在があってこそ。

もし誰かのストーリーを見て「私も負けていられない」と思うことがあったなら、それはきっと前向きなエネルギー。
逆に、あなたのストーリーを見て誰かが静かに刺激を受けているなら、それはあなたが誰かの“きっかけ”になっている証です。


P7|距離がある関係も、悪くない

SNSを通してしかつながっていない人との距離は、ときに不安や不信を生むことがあります。
でも、近すぎず遠すぎない“絶妙な距離感”がちょうどいい関係というのも、現代らしい付き合い方。

昔のようにたくさん話さなくても、お互い元気にやっていることが画面越しに伝わる。
それだけで十分だったりもするのです。

そして、今は無言でも――
いつかまた、何かのきっかけで言葉を交わせる日が来るかもしれません。
そのときに「あのとき、ずっと見てたよ」と笑って言える未来も、きっとあるはず。

ネイリスト

結び|それでも前を向いて、自分らしく輝く

ネイルアートは“その人らしさ”を表現する手段。
だからこそ、ネイリスト自身も、人の目を気にしすぎず、自分らしく在ることがいちばん大切です。

誰に見られていようと、何も言われていなくても、
あなたが今いる場所で丁寧に仕事をしていれば、それは誰かの心にちゃんと届いています。

SNSの向こうで無言の「いいね」を送り続けている誰かが、
実はあなたの背中をそっと押しているのかもしれません。

そんなふうに思えるとき――
ふと、日常が少しやさしく、そして誇らしく感じられるはずです。

この記事を監修した人
ネイルサロン代表/JNEC1級ネイリスト /ジェル検定上級/(JNA)ネイルサロン衛生管理士/(JNA)ネイルサロン技術管理者 /アメリカ政府認定 カリフォルニア州 マニキュアリスト ライセンス取得
YUNO


監修:田口裕子(通称 YUNO)

ネイリスト協会正会員 番号(1-07636)
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ネイリスト歴28年
サロン運営歴24年
ネイルスクール講師歴19年

厚生労働省 認可サロン(第1017033号/指定番号103号)、
日本ネイリスト協会: 認定サロン(登録番号0723-001)を運営。

通称「YUNO先生」。福岡市内でサロンを経営し、専門校の非常勤講師15年を務めています。現場経験を活かしてスタッフ育成・教育・業務委託契約・独立支援など、サロン運営全般を担当。採用情報や開業を考えるネイリストに向けて、実務経験と業界知識に基づいた情報を監修しています。

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