ネイル業界の光と影――福岡・博多から考える未来
第1章 突然の知らせ――消えゆく老舗の灯
この内容は、6年前にとあるSNSに投稿した内容です。長年にわたり親しんできたネイル商材店「ビソウ」さんが閉店するという知らせが届いた。17年以上も取引があり、東京に店舗を出した際も多くの商材を仕入れた思い出の場所。月々の仕入れ額は何十万円にも上った。そんな大切な存在がなくなってしまうなんて――。
時代の流れと言ってしまえばそれまでだが、心の中に広がるのは寂しさと喪失感だった。この出来事は、ネイル業界全体の大きな変化を象徴しているように思えました。
第2章 競争社会の闇
かつて、ネイル業界は黄金時代を迎えていた。十数年前、ネイリストは憧れの職業とされ、福岡・天神エリアにも多くのネイルスクールやサロンが生まれた。しかし、手軽に開業できることが裏目に出て、次々と新しいサロンがオープンし、激しい競争が始まった。
生き残るためには価格競争が避けられず、働くネイリストたちには長時間労働や低賃金という負担がのしかかった。さらに、経営に行き詰まるオーナーも増え、業界全体に暗い影が落ちていった。

第3章 独立の甘い罠――本当の自由とは
サロンでの厳しい環境から抜け出したい――そんな想いで独立を選ぶネイリストも多かった。独立すれば自由になれる、収入も増える――そんな夢のような言葉が囁かれた。
しかし、現実はそう甘くない。経営の知識がないまま開業し、思うように集客できずに苦しむ人もいれば、思い描いた生活とは程遠い状況に陥る人もいた。「雇われるより、自分でやった方がいい」と無責任に煽る風潮が、さらに多くのネイリストを孤独な戦いへと追い込んでいった。
第4章 誰が業界を支えているのか
ネイル業界を動かしているのは、華々しいセミナーを開催する講師でもなく、成功者として語られる一部のネイリストでもない。日々、サロンの現場でお客様と向き合い、技術を磨きながら働くネイリストたちこそが、この業界の根幹を支えている。
福岡・博多のネイルサロンでも、そんなネイリストたちが一人ひとりの手元を美しくし、信頼を築き上げている。この存在が減ってしまえば、業界全体が衰退するのは避けられない。
第5章 輝くネイリストたちが未来をつくる
ネイル業界の未来を考えるなら、まずは「ネイリストという仕事が楽しい」と思える環境を作ることが大切だ。長時間労働が当たり前の風潮を変え、しっかりと報酬を得られ、休日も確保できる仕組みがあれば、福岡・天神でネイリストを目指す人も増えていくでしょう。
スクールが減り、サロンが減り、生き残ったネイリストが既存のネイリスト向けにビジネスを展開する――そんな未来ではなく、誰もが堂々と働き、誇りを持てる業界を築いていきたい。
福岡・博多で365日頑張るネイリストたちが、もっと自信を持ち、その魅力を発信し続けること。それが、ネイル業界の未来を明るくする唯一の道だと信じています。

