- フリーランスネイリスト最新版・未来を変える働き方
- いざと言うとき「保障ゼロ」の現実の怖さ
- フリーランスネイリストは「不安定」に見える?結婚や将来設計とのギャップ
- 「フリーランス=不安定」は親世代のリアルな心配
- 信頼を得るには「数字」と「仕組み」で見せることも大事
- 好きな仕事を守るには、信頼される準備も大切
- フリーランスネイリストの現実|誰もが「自分で自分を雇っている」
- 「今がよければそれでいい」は、プロとしては危うい考え方
- なぜ年金が少ない?ネイリストが直面する制度の壁
- いくつまで現役でネイルは続けられる?
- 母親になっての不安を減らす4つの方法
- 年金受給のシミュレーション|フリーランスと会社員の差は?
- 年金受給額の比較表
- 今日からできる5つの行動チェックリスト
- 「好きな仕事を、安心して続けられる未来」をつくろう
- まとめ|“今”の選択が、10年後の笑顔をつくる
フリーランスネイリスト最新版・未来を変える働き方
「このままで、この先、安心して暮らせるんだろうか…?」
これは、福岡で活動するフリーランスのネイリストがこぼした一言です。ネイリストという職業は必ず寿命が来る職業です。今の時代フリーランスが流行っている世代が一番影響を受ける可能性があります。職業特有のネイリストのフリーランスは、いずれ廃れる時がきます。将来設計の生活保障にまったく合っていない気がします。
ネイル業界は一見華やかに映りますが、実際には業務委託や個人事業主として働くネイリストの多くが、将来への不安と向き合っています。特に将来については、会社員と比べて不利な点が多く、現実を知って焦りを感じる方も少なくありません。ちなみに福岡アンドネイルは全員、正社員「会社員」です!
今回は、ネイルを愛しながらも「将来が不安」と思いながらも、「今が良ければ、それでいい」と言う気持ちで歳をとるまで時間を過ごして、将来の備え方をサロンオーナーの視点も交えながら解説します。
いざと言うとき「保障ゼロ」の現実の怖さ
フリーランスネイリストは、収入面だけでなく生活の節目やトラブル時の“保障”も極めて少ないのが現実です。
たとえば、会社員であれば出産や育児の際には育児休業給付金が支給され、最長1年間は給与の一部が保障されます。今の少子化の時代、かなり給付金も満額並みに上がっています。生活にはまったく問題ありません。その点、保証が受けられない方は、全面的に負担がかかる旦那様の心配。
フリーランス、業務委託や個人事業主として働いている場合、こうしたサポートを受けるのは非常に難しいのが実情です。
また、病気やケガで仕事ができなくなったときも、傷病手当金や休業補償などの支援は基本的に受けられません。
何かあったときに「誰も守ってくれない」働き方は、精神的なプレッシャーも大きく、今が良ければ、など言ってられない。将来を考えるうえで大きなリスクになり得ます。
だからこそ、「今の自由さ」だけでなく、「万が一に備えた自分自身の保障づくり」も視野に入れることが大切です。
フリーランスネイリストは「不安定」に見える?結婚や将来設計とのギャップ
実際にしっかりと仕事をしているフリーランスネイリストでも、結婚の場面では「経済的に不安定」と見られてしまうことが少なくありません。
正社員と違い、収入が安定しているかが外からは見えにくく、社会保険に加入していないことや、年金が国民年金のみである点から、「将来が心配」と思われてしまうケースも。
たとえば、
- 産休・育休中の給付金がない
- 傷病手当など、もしものときの補償がない
- クレジットカードや住宅ローン審査で不利になりやすい
といった現実が、ライフプラン全体に影響する可能性もあるのです。
でもそれは、「制度が追いついていないだけ」であって、ネイリストの仕事自体の価値が低いわけではありません。
だからこそ、フリーランスでも安定した未来をつくれるという選択肢を、自分の力で築いていくことがとても大切です。
「フリーランス=不安定」は親世代のリアルな心配
結婚を考えたとき、フリーランスネイリストとしての働き方が相手やそのご家族から不安視されることは珍しくありません。
特に親世代から見れば、
- 社会保険に未加入(健康保険・厚生年金なし)
- 毎月の収入が固定されていない
- 雇用契約がない
といった点が、「安定していない」と映ってしまいます。
「本当にこの人に任せて大丈夫なの?」「出産・育児のときはどうするの?」
といった心配をされ、結婚そのものに反対されるケースもあるのが実情です。
ですが、それはネイリストの仕事やフリーランスという働き方に対する理解がないことが原因で、決して本人の努力不足ではありません。
信頼を得るには「数字」と「仕組み」で見せることも大事
相手の家族やご両親に安心してもらうには、「私はこういう備えをしている」という具体的な根拠を伝えることが効果的です。
たとえば:
- iDeCoや共済、国民年金基金に加入して将来に備えている
- 毎月の売上や経費を記帳して確定申告している
- 万が一に備えて医療保険や所得保障保険にも加入している
- 副収入やスクール業など、将来の働き方も見据えている
こうした「数字」「制度」「仕組み」を言葉でしっかり説明することで、“ちゃんと考えている人なんだ”という信頼感を与えることができます。
好きな仕事を守るには、信頼される準備も大切
福岡でもフリーランスのネイリストとして自立している方は増えており、結婚や家庭と両立している人も少なくありません。
ただし、「自由で楽しいだけ」ではなく、安心や信頼を築くための見えない努力をしていることが、今後ますます求められる時代です。
フリーランスネイリストの現実|誰もが「自分で自分を雇っている」
ネイリストの働き方は、正社員よりも自由度が高い反面、社会保障が手薄になりがちです。
- 給与明細はない
- 年金は国民年金のみ
- ボーナスや退職金は基本なし
- 産休・育休手当もない
それでも「お客様の笑顔がうれしくて」「この仕事が好きだから」と続けてきた人が多いのが、この業界の特徴です。
しかし、ある日ふと手にした年金見込み額の通知に、現実を突きつけられます。
「月に6万円ちょっと…。この金額で生活できるの?」
「今がよければそれでいい」は、プロとしては危うい考え方
ネイルの仕事が好きで、毎日楽しく働けている。それはとても素晴らしいことです。でも、「今が楽しいから大丈夫」と思っていると、未来の自分が困る日が必ず来ます。
特にフリーランスネイリストは、
- 年金は少ない
- 収入に波がある
- 保障がほとんどない
という現実と常に隣り合わせ。
今を楽しむためにも、将来を見据えて備えておくことが、本当の意味での“自立”や“プロ意識”につながるのではないでしょうか。
未来の不安をごまかすのではなく、きちんと向き合いながら働き続ける。そんな姿勢こそが、長く愛されるネイリストの在り方だと私たちは思います。
なぜ年金が少ない?ネイリストが直面する制度の壁
日本の年金制度は、「国民年金」と「厚生年金」の2層構造になっています。
ちなみに福岡アンドネイルは全員、正社員「厚生年金」です!
- 国民年金(基礎年金):フリーランスや自営業が加入
- 厚生年金:会社員やパートなどが加入
つまり、業務委託や個人事業主として働くネイリストは、基本的に国民年金のみの加入になります。そのため、受け取れる金額は会社員よりもかなり少なくなるのです。
現在(2025年時点)の満額国民年金は、月66,000円前後。これでは家賃や生活費に到底足りず、老後の暮らしは厳しいものになります。
いくつまで現役でネイルは続けられる?
年齢を重ねてもネイルの仕事を続けたい、という気持ちは多くの方に共通しています。
しかし現実はどうでしょうか?
- 長時間のサロンワークによる腰・肩・目の負担
- 細かい作業やデザインの難しさの増加
- お客様との年齢ギャップによるコミュニケーションの壁
体力的な限界や技術とのギャップが、年齢と共に継続を難しくさせます。だからこそ、「働けなくなったときの備え」が必要になるのです。
母親になっての不安を減らす4つの方法
「国民年金だけでは足りない…」その現実を受け入れたうえで、どう動けばよいのでしょうか?おすすめは以下の4つの対策です。
1. iDeCo(個人型確定拠出年金)
月5,000円から積立可能で、老後の資産形成に加え節税効果もあり。将来の安心を得るための基本ツールとして、特にフリーランスネイリストにとって有効です。
2. 小規模企業共済
“個人事業主の退職金”ともいえる制度で、廃業や引退時に一括で資金を受け取ることができます。掛金は全額所得控除されるので、節税にも◎。
3. 国民年金基金
国民年金に“プラス”して受け取れる年金制度。月々の支払いも比較的安価で、厚生年金の受給者に近づける選択肢の一つです。
4. 副収入の確保・資産型の働き方
体力に頼らず収入を得る仕組みをつくることも大切です。
- ネイルスクールの講師
- チップやパーツのネット販売
- SNSやYouTubeでの収益化
- オンライン教材の作成
「手を動かす」以外にも選択肢を持つことで、将来の選択肢が広がります。
年金受給のシミュレーション|フリーランスと会社員の差は?
具体的にどのくらいの差があるのか、以下のシミュレーションで見てみましょう。
年金受給額の比較表
働き方 | 月額年金 | 年額年金 | 25年間の総受給額 |
---|---|---|---|
フリーランスネイリスト | 約6.6万円 | 約79.2万円 | 約1,980万円 |
会社員(厚生年金あり) | 約15万円 | 約180万円 | 約4,500万円 |
その差は約2,500万円以上。この金額をどうカバーするかが、今後のカギになります。
今日からできる5つの行動チェックリスト
- 自分の年金記録を「ねんきんネット」で確認
- 月5,000円からでもいいのでiDeCoか共済をスタート
- チップやレッスンなどで副収入を意識
- 必要な老後資金を逆算し、簡単なライフプランを立てる
- 「雇用」か「独立」か、定期的に働き方を見直す
「好きな仕事を、安心して続けられる未来」をつくろう
今すぐにすべてを整える必要はありません。大切なのは、「未来の自分のために今動く」という意識です。
福岡でもネイリストとして長く続けている方々は、やはりこうした備えを始めています。「ネイルが好き」という気持ちを支えるのは、安定した土台に他なりません。

まとめ|“今”の選択が、10年後の笑顔をつくる
フリーランスネイリストの年金事情は決して楽観できません。しかし、早めに行動した人だけが、安心してネイルを楽しみ続けられる未来を手にできます。
「将来が不安…」という気持ちがあるなら、今日から少しずつでも備えてみましょう。
未来を変える力は、あなたの手の中にあります。