成長記録特集

負けず嫌いな性格が向いていないこともある

アンドネイル店内

P1:技術も練習してる。でも、なぜかうまくいかないときありませんか?

「負けたくない」「悔しい」がモチベーションになっていませんか?

ネイルの仕事に就いてから、周りのネイリストと比べて焦ったことはありませんか?
「同期より指名が少ない」「技術の仕上がりが自分だけ遅い」「注意されるのが恥ずかしい」——そんな場面に出くわすたびに、内心イライラしてしまう。
“負けたくない”という気持ちが強くなって、つい頑張りすぎてしまう。そんな経験、ありませんか?

特に向上心のある人ほど、「絶対に上手くなりたい」「評価されたい」という気持ちが強く、逆に空回りしてしまうこともあります。
技術や接客が上達していく一方で、心の中では「いつも誰かと比べてしまう」「人からのアドバイスが素直に聞けない」——そんな小さなストレスが積み重なっていく。

気づいたときには、自信を持つために“負けない自分”を演じ続けて、心が疲れてしまう。
周囲からは「しっかり者」「負けず嫌いで努力家」と見られていても、実は内側ではプレッシャーでいっぱいになっている方も多いのではないでしょうか。

参考記事:技術だけじゃダメ?ネイリストとして成長する人・止まる人の違いとは

P2:“負けず嫌い”がネイリストの成長を止めてしまう理由

一見すると、負けず嫌いは「向上心があって努力家」というポジティブなイメージがあります。
でも、ネイリストという職業においては、この“負けたくない”という気持ちが、逆に成長を妨げてしまうことがあるのです。

なぜなら、ネイルの仕事には「完璧」はありません。
お客様によって爪の形も好みも違いますし、施術中に思わぬトラブルが起こることもあります。
そんなときに必要なのは、「間違えても素直に認めて修正できる柔軟さ」や「人からの意見を取り入れて改善する素直さ」です。

でも負けず嫌いの人は、「自分の間違いを認める=負けること」と感じてしまいやすい傾向があります。
その結果、指摘を素直に受け入れられなかったり、「自分はできるはず」と無理をして、心にプレッシャーをかけてしまいます。

さらに、サロンという環境は一人で仕事を完結する場ではなく、チームで支え合う場所です。
そんな中で「人に頼れない」「自分だけで解決しようとする」姿勢は、協調性を欠き、孤立の原因にもなりかねません。

つまり、「負けたくない」という気持ちが強すぎると——
● 指摘やアドバイスが素直に受け取れない
● 小さなミスを引きずって自己嫌悪に陥る
● チーム内で壁を作りやすい
といった“負の連鎖”が起きてしまうのです。

参考記事:ネイリストに向いてる人・向いてない人の特徴とは?

P3:誰よりも頑張っているのに…負けず嫌いが空回りしたAさんのケース

Aさんは、ネイルスクールを卒業して1年目のネイリスト。
もともと努力家で、学生時代から「負けず嫌いな性格」が自分の原動力でした。サロンに入社してからも、誰よりも練習を重ね、お客様対応にも一生懸命取り組んでいました。

でも、ある時から少しずつ様子が変わっていきます。
同期が先に指名を取ったり、先輩から技術面でアドバイスをもらった時、Aさんは心の中で「悔しい」「自分だけが評価されていない」と感じていました。
最初は「もっと頑張ろう」と奮い立たせていたものの、徐々にプレッシャーが重くなり、ミスを引きずるようになっていきました。

アートの仕上がりに納得できなくても「これで大丈夫」と自分に言い聞かせて修正せずに出してしまったり、
アドバイスをくれる先輩の声にも「それは私のやり方じゃない」と心の中で反発してしまうようになりました。

結果、技術面の伸び悩みだけでなく、チーム内でのコミュニケーションも少しずつギクシャクし始めます。
周囲は「真面目で頑張り屋さん」という印象を持ち続けていましたが、Aさんの中では「私はこんなにやってるのに…」という孤独感が膨らんでいたのです。

でも、Aさんはある日、オーナーとの面談で「自分の性格が原因で、吸収のチャンスを逃していたかもしれない」と気づきました。
それからは「まずは受け入れてみる」「できていない自分も認める」ことを意識するようになり、驚くほどサロンでの関係も技術も安定していったのです。

参考記事:ネイリストに向いている人とは?10年の経験から見えた5つの共通点

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P4:負けず嫌い”よりも大切なこと――ネイリストに必要なのは“素直さ”と“柔軟さ

ネイリストという仕事は、競うものではなく“育て合う”仕事です。
誰かに勝つことではなく、自分自身と向き合い、昨日より少しでも前に進むことが本当の意味での「成長」なのです。

もしあなたが「負けたくない」「悔しい」と感じたとき、
それは「もっと良くなりたい」という気持ちの裏返しです。
そのエネルギーを、他人との比較ではなく「素直に学ぶこと」や「柔軟に取り入れること」に使ってみてください。

✔️ アドバイスを受けたら、まずは一度試してみる
✔️ うまくいかなかったときは、「失敗」ではなく「発見」と捉える
✔️ 自分ができないことは、誰かに頼ってみる勇気を持つ

これらを繰り返すことで、技術も人間関係も、無理なく自然と整っていきます。

「誰かよりも上手くなりたい」ではなく、
「昨日の自分より、少しでも上手くなりたい」
そんな気持ちが、ネイリストとして一番の武器になるはずです。

この記事を監修した人
ネイルサロン代表/JNEC1級ネイリスト /ジェル検定上級/(JNA)ネイルサロン衛生管理士/(JNA)ネイルサロン技術管理者 /アメリカ政府認定 カリフォルニア州 マニキュアリスト ライセンス取得
YUNO

監修:田口裕子(通称 YUNO)
(株)アンドクリエーションズ:代表
ネイリスト協会正会員 番号(1-07636)
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ネイリスト歴28年
サロン運営歴24年
ネイルスクール講師歴19年

厚生労働省 認可サロン(第1017033号/指定番号103号)、
日本ネイリスト協会: 認定サロン(登録番号0723-001)を運営。

通称「YUNO先生」。福岡市内でサロンを経営し、専門校の非常勤講師15年を務めています。現場経験を活かしてスタッフ育成・教育・業務委託契約・独立支援など、サロン運営全般を担当。採用情報や開業を考えるネイリストに向けて、実務経験と業界知識に基づいた情報を監修しています。

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